コロナでも、インフルでも、肺がんでもない…若い人の「急な息苦しさ」に潜む怖い病気の正体――「肩や背中が痛い」「深呼吸で痛む」は要注意


【図】気胸で手術をしたときに「守るべきこと」

■「息苦しい」は病気のサイン

 肺炎と喘息、そして気胸(原発性自然気胸。以下、自然気胸)だ。それぞれ、どう違うのか。坪島医師から聞いた内容をまとめるとこうなる。

 まず、肺炎から。肺炎にもいろいろな種類あるが、ここで紹介するのは細菌感染によるものだ。高熱や咳、痰を伴いながら、“徐々に息苦しさが強くなっていく”傾向がある。

 自然気胸は前触れがほとんどなく、“ある日突然、急に片側の胸が痛く、息苦しい“といった症状に見舞われる。「肩や背中が痛む」「深呼吸をすると胸が痛い」「突然、息が吸いづらくなる」「動いていなくても息苦しさが続く」などの症状が出ることもある。

 ところで、自然気胸とはいったいどんな病気なのだろうか。

 「発症のピークは23歳で、15歳ぐらいから増えてくるので学生さんが多く、試験期間中に発症する人もいます。精神的なストレスとの関係もよく指摘されますが、発症の詳しいメカニズムはまだよく解明されていません」

 ブラは自然に消えることはないが、穴は閉じることがある。そうすれば空気は漏れなくなるし、漏れた空気自体も体に溶け込んで消えるため、しばらくすると息苦しさや痛みが治まる。そのため、“気のせいだろう”と放置し、知らない間に再発を繰り返しているケースもあるという。



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