【北京共同】北朝鮮メディアは29日、同国内の2地域で最近、朝鮮労働党の内規に違反した重大な不正行為が確認されたため、党書記局が27日に拡大会議を開いたと報じた。飲酒を伴う接待などを問題視した。金正恩党総書記は「政治的、道徳的な犯罪」だと糾弾した。10月の党創建80年に向けて内部の引き締めを図る狙いがありそうだ。
平安南道の温泉郡では党幹部ら40人余りが接待で飲酒するなどの不正行為に集団で加担し、党の規律に違反したという。党書記局は温泉郡の党委員会の解散を決めた。
慈江道にある別の郡では、農業政策を担う監察機関が権利を悪用して一般市民の利益を侵害したとしている。関係者には法的処分を下す方針。
いずれも「特大事件」として扱われ、規律の徹底を目指す金氏の意向が働いたとみられる。