中国で1月末、春節を祝う花火や爆竹が原因で、爆発事故が相次いで発生した。
四川省では、男の子が爆竹を汚水処理タンクに投げ込み爆発。複数の車が破損し、数百万円に上る被害が発生した。
春節の中国で爆発事故相次ぐ…
中国で1月末に撮影されたとみられる映像には、地上で花火が爆発したのか、次々と光の矢のようなものが人々に襲いかかり、一斉に逃げていく様子が映し出されていた。
中国は1月29日、旧正月の「春節」を迎えた。
1月28日の「大晦日」の河北省で撮影された映像には、習慣となっている爆竹や花火で新年を祝う人の姿が見られた。
記者:
楽しいですか?
子ども:
楽しいです。
マンホールに爆竹投げ大爆発
一方、爆竹や花火が原因で各地で事故が発生し、怪我人も多数出ている。
重慶市の広場で27日、黄色い服を着た少女がマンホールのそばにしゃがみ、中に爆竹を投げ込んだ。
少女はすぐに逃げようとしたが、周りのマンホールまで一斉に爆発し、少女は飛ばされてしまった。
少女が、隣のマンホールに足をかけた瞬間に爆発していることが分かる。少女は、空中に約3秒飛ばされてから地面に落下した。
当局によると、少女は病院に搬送されたが、命に別条はないという。
また、他に怪我をした人はいなかったそうだ。マンホールの中に溜まっていたガスが、爆竹に引火し爆発したものとみられている。
複数の車が飛ばされる爆竹事故も
同様の事故は、1月30日の四川省でも発生した。
駐車している車の陰から、男の子が走ってその場を離れた。
次の瞬間、地面が爆発し、複数の車が飛ばされ、横転した車もあった。
男の子が、汚水を処理するタンクに爆竹を投げ入れたことが原因だとみられている。
直後の様子が撮影された動画には、このような声が録音されていた。
映像に残った音声:
弁償できないほどの金額を請求されるでしょう。いろんな人に支援を頼まないと無理だろうね。
中国国営メディアによると、男の子と両親が警察による調べを受けたという。怪我人はいなかったものの、この爆発で8台の車が損傷し、被害額は約600万円になるという。
消防が「花火の取り扱い動画」で注意喚起
こうした事故が相次ぐ中、中国の消防では動画を撮影し、注意を呼び掛けた。
消防の動画:
花火は固定して火を点けましょう。斜めにせず上向きにしましょう。ガス管や下水道は爆発しやすいです。
ところが、中国のSNSには、ロケットランチャーのように花火を打ち上げる様子も見られた。
遼寧省大連市では1月28日からの3日間で、花火などが原因で53人が怪我をし、治療を受けたという。
(「イット!」2月3日放送より)
イット!