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東京23区の賃貸マンションの平均家賃が過去最高値となっています。上がり続ける家賃に「東京は住むところじゃない」と悲鳴の声が上がっているようです。
■23区の家賃 過去最高を更新
南波雅俊キャスター:
東京23区のマンション・アパートの家賃が高騰しているわけについてお伝えします。
マンションの平均家賃は2024年12月時点、前年の同じ月と比べてもそれぞれ上がっているんです。カップル向けに関しては1万円以上高くなっています。
さらにマンションだけではなく、アパートの平均家賃も上がっています。前の年の同じ月と比較して、シングルで1000円以上、カップルで4000円以上、ファミリー向けで1万5000円以上も上がっています。これは東京だけではないんです。
全国各地でも、例えば札幌市、カップル・ファミリー向けのマンションやファミリー向けのアパートで最高値を更新していますし、仙台、京都、福岡、大阪など大きな都市では、同じように家賃の上昇が続いています。(アットホーム調べ)
この家賃が上がっている状況の中で、SNSでは「引っ越し業者も4年前より1.5倍くらい高くなっている。新居も家賃割高だし今引っ越すメリットはない」というような声や、「物件情報見るけど家賃相場上がりすぎ。今より2万円ぐらい高い家賃を払うことになる」という声もあるんです。
私事で恐縮ですけど、私も最近引っ越しまして、本当にこのようにかなり家賃高くなってるなという実感もあります。
■家賃 高値の理由は?
この高騰の状況について専門家の分析ですが、アットホームラボ株式会社の磐前淳子執行役員によると、「建築資材などの高騰に加えて、コロナ禍で少なくなっていた転勤や住み替えが活発になってきた」ということで、ある程度家賃を上げても人が入ってくるよね、というような状況も考えられるという事です。
さらには、ランニングコストの高騰です。物価の上昇の流れはもちろんですし、電気代なども上がっています。オートロックなど壊れたドアの修理や、エアコン・給湯器の総取り替えなど一度で費用は数百万円になることもあるそうです。
これらが毎年、3年、10年単位できますので、物価高騰というのはやはり家賃に変えていかないと、大家さん側も大変だなというような状況があるわけです。