[香港 14日 ロイター] – 中国国防省の張暁剛報道官は14日、フィリピンに対し、米国の中距離ミサイルシステム「タイフォン」を撤去するよう求めていると表明した。
同システムはアジアにさまざまな対艦兵器を配備しようとする米国の取り組みの一環。2024年4月の演習で初めて配備された際にも中国から強く非難された。
張報道官は「フィリピンは自国の安全保障と国防を他国に委ねるだけでなく、地政学的対立と軍拡競争のリスクをこの地域に持ち込んでいる」と述べた。
また、このミサイルシステムは「戦略的攻撃兵器」であり、フィリピン側は「何度も約束を破り、米国側に迎合してこのシステムを導入した」と主張した。
一方、フィリピン国家安全保障会議のジョナサン・マラヤ報道官は記者会見で、タイフォンは防衛用であり、撤去すると約束したことはないと語った。