いまだコメの価格高騰が止まらない中、イット!はSNSで米を転売する中国人女性を直撃。
品切れが続く米を多く仕入れ、販売する実態が明らかになった。
中国のSNS「本日限定価格2万円〜3万円」
中国人向けのSNSでは、日本の米を転売する投稿が相次いでいる。中国人女性がこのように“米の転売”を持ち掛けていた。
中国のSNSより:
「本日限定価格2万円〜3万円」「新潟こしひかり30kg」「明日から大幅に値上げします」
“直接手渡し”でないと米は売らないという中国人女性。
取引場所と指定されるのは、千葉県にある住宅街だった。
取材班は、女性の自宅で話を聞いた。
米を転売する中国人女性:
米は日本の農家から買っている。農家から「値上がりするよ」と言われて多く購入した。米を買えない人のためのビジネスと認識している。
転売を行う女性は、農家から購入したという米300kgを自宅の玄関で保管しているという。
では、どうやって米の価格を決めているのか?女性に聞くと…。
米を転売する中国人女性:
1袋(30kg)1万3000円で売っている。(詳しくは)ビジネスの話だから言えない。
1万3千円で米を売ったという女性。
しかし、米を買った近隣住民は「2万3千円だった」と話す。
別の住民は、女性からとみられる手紙がポストに入っていたという。
近隣住民:
(手紙には)米の販売をするので、購入希望の方は自宅前に来て下さいという感じで。高くて手を出しづらい。
ネット上での高額転売が相次ぐ米。
都内の米店からはこんな証言が…。
小池精米店 小池理雄さん:
(農家から)この人どういう人なんだろう?と、普段見ない人たちが買いに来たとか、そういう話はたくさん聞いています。高く買ってくれるところに(農家が)売ろうとするのは、自然の流れかなと思っています。
“米の転売”は問題ないのか?
現在の法律では、米の販売は年間20t未満であれば国への届け出は必要ない。しかし、流通経路を記録する義務を怠った場合は、50万円以下の罰金が適用される。
専門家は、米の転売について「法律がまだ未整備」だと指摘する。
農業ジャーナリスト 松平尚也氏:
今の動きはかなり複雑化しているので、そうした現状に法制度が追いついていない状況。一般的な市場からかけ離れた取り引きも行われている可能性があるので、買う側も十分に注意する必要があるのかなと思います。
(「イット!」 2月18日放送より)
イット!