人生100年時代。老後への漠然とした不安を抱える人が多い中、80歳で現役寿司職人として活躍する河野透さんの姿は、私たちに勇気を与えてくれます。62歳で広告代理店を定年退職後、66歳で自宅を改装し、寿司店「寿司かわの」を開業。第二の人生で夢を掴んだ河野さんの、生きがい溢れる物語をご紹介します。
テレビ広告マンから寿司職人へ
東京生まれ東京育ちの河野さんは、大学卒業後、東急エージェンシーに入社。ラジオ・テレビ広告を担当し、38年間、広告マンとして活躍しました。1970年代、カラーテレビの普及率が90%を超え、テレビ広告費が新聞広告費を初めて上回るなど、まさにテレビ業界の黄金期。河野さんはその中心で時代を駆け抜けました。
第二の人生で掴んだ夢
62歳で定年退職を迎えた河野さん。しかし、そこで立ち止まることなく、新たな挑戦を決意します。数年間、寿司店で修行を積み、66歳でついに自宅の6畳間を改装し、念願の寿司店を開業しました。
alt="カウンター越しに寿司を握る河野さん"
「寿司かわの」は完全予約制の貸し切りスタイル。お客様一人ひとりに心を込めて握る寿司は、まさに職人技の結晶です。長年培ってきた接客経験も活かし、お客様との会話を楽しみながら、温かいおもてなしを提供しています。
シニア世代の希望の星
総務省の統計によると、2023年の65歳以上の就業者数は過去最高の914万人。7人に1人が65歳以上という時代になり、シニア世代の活躍がますます期待されています。
alt="「寿司かわの」の店内"
河野さんのように、定年後も新たな夢に挑戦し、生きがいを見つけるシニア世代は増加傾向にあります。「食空間コーディネーター」の資格を持つ山田花子さん(仮名)は、「高齢者の社会参加は、健康寿命の延伸にも繋がります。河野さんのように情熱を持って取り組める仕事を見つけることは、人生の大きな喜びとなるでしょう」と語っています。
夢を諦めないことの大切さ
河野さんのストーリーは、年齢に関係なく夢を追い続けることの大切さを教えてくれます。80歳を迎えた今もなお、現役職人として輝き続ける河野さんの姿は、私たちに大きな希望を与えてくれます。
alt="河野さんが握った江戸前寿司"
河野さんのように、第二の人生で新たな挑戦をしてみませんか?きっと、そこには想像以上の喜びと充実感が待っているはずです。