台風15号の影響で、千葉県富津市にある高宕山自然動物園のサル用の柵が倒壊し、飼育していたニホンザル約100匹が約2カ月間にわたり、放し飼いの状態になっていることが7日、園を管理する富津市への取材で分かった。けが人は確認されていない。
市や県によると、動物園はサルの生息地として国の天然記念物に指定されている高宕山に隣接。昭和34年に地元の観光協会が開設し、その後市が管理するようになった。金網を張った高さ3メートル強の柵が9月9日の暴風でほぼ倒壊。約30年前に設置され老朽化が進んでいた。大半のサルは敷地内や近くの森におり、朝夕の餌やりの時間になると集まってくるという。