福岡県田川市で昨年11月下旬、当時1歳の三男にエアガンを多数発射したとして両親が逮捕された傷害事件で、県田川児童相談所と市に同7月、市民から「三男の泣き声がせず、姿を見かけない」との情報提供があったにもかかわらず、約20日間にわたり直接会って安全確認をしていなかったことが8日、分かった。
児相と市は「昨年6月下旬に様子を確認し異常がなかった」ことなどからこの情報を虐待通告とは受け止めず、県警と共有していなかった。県や市は一連の対応に問題がなかったかどうか検証を進める。
情報提供があったのは昨年7月5日。三男、常慶唯雅ちゃんを確認したのは同25日に母、藍容疑者(24)らと市役所を訪れた時だった。児相と市はその後、唯雅ちゃんが同12月1日に肺炎で死亡するまで直接面会し安全確認をしていない。父、雅則容疑者(24)と藍容疑者は昨年11月下旬にエアガンでBB弾を発射し唯雅ちゃんに約3週間のけがをさせたとして傷害容疑で逮捕された。
県警は8日、両容疑者を送検した。