経済が右肩上がりの成長を遂げていた1997年、韓国で実際に起きた通貨危機が題材に。韓国銀行通貨政策チーム長は通貨危機を予測する。危機の兆候に気付いた金融コンサルタントは好機と捉え投資に乗り出す一方、何も知らない町工場の経営者は手形決済で大量発注を受けてしまう。そのとき政府は何をしていたのか? 国民の生活は…。
評者も当時、ソウルに駐在していた。中小企業の倒産が相次ぎ、自殺者も出た。国家を救おうと、寄付金集めに国民が一丸となっていた。その裏で政府が国民を裏切っていたことを描いた内容で興味深かった。
8日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋などで全国順次公開。1時間54分。(啓)
★★★☆(★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)