セブン&アイHD、買収拒否で新体制へ!デイカス氏、初の外国人トップに就任か

セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニ大手からの買収提案を拒否し、独自の成長戦略を推進する方針を固めました。この新たな戦略を牽引するため、井阪隆一社長が退任し、後任に社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏が就任する方向で最終調整に入っています。実現すれば、セブン&アイHD初の外国人トップとなります。

カナダ企業からの買収提案を拒否、独自の道を進む

セブン&アイHDは、カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールからの買収提案を受けていましたが、これを拒否。社外取締役で構成される特別委員会での議論を経て、単独での経営維持を決定しました。米国での店舗網の重複による独占禁止法抵触の懸念などが背景にあるとみられています。

セブン&アイHD本社ビルセブン&アイHD本社ビル

新社長にデイカス氏、改革への期待高まる

新たな成長戦略を推進する上で、経営トップの刷新が必要との声が高まる中、白羽の矢が立ったのがデイカス氏。現在取締役会議長を務め、買収提案に関する議論を主導してきた実績が評価されています。セブン&アイHDは、デイカス氏を新社長に据えることで、社内外からの理解と支持を得たい考えです。

スティーブン・ヘイズ・デイカス氏スティーブン・ヘイズ・デイカス氏

デイカス氏、豊富な経験と手腕でセブン&アイHDを牽引

デイカス氏は、2011年に西友のCEOに就任。その後、2022年5月にはセブン&アイHDの社外取締役に就任しました。豊富な小売業界での経験と手腕を持つデイカス氏の手腕に、今後のセブン&アイHDの成長への期待が高まります。

専門家の見解

流通経済研究所の山田一郎氏(仮名)は、「デイカス氏の就任は、セブン&アイHDにとって大きな転換点となるだろう。グローバルな視点と大胆な改革で、新たな成長軌道を描くことが期待される」とコメントしています。

今後のセブン&アイHDの動向に注目

買収提案を拒否し、新体制で新たなスタートを切るセブン&アイHD。今後の成長戦略、そしてデイカス氏の手腕に、市場の注目が集まっています。