安住淳幹事長「玉木氏を弟のように可愛がる」発言に批判殺到 立憲民主党の政権奪取への道は?

自民党と野党各党の間で、新政権を巡る激しい駆け引きが展開されています。特に、公明党の連立政権離脱を受けた自民党・高市早苗新総裁(64)が国民民主党や立憲民主党のトップらと会談を重ねる一方、野党側では首班指名の一本化に向けた協議が不発に終わり、膠着状態が続いています。このような混沌とした政治状況の中、立憲民主党が悲願の政権奪取を目指す中で、安住淳幹事長(63)のある発言が波紋を広げ、大きな物議を醸しています。

「玉木氏を弟のように可愛がる」発言の波紋

ことの発端は、14日に行われた会見での安住氏の発言です。彼は記者からの質問に対し、国民民主党・玉木雄一郎代表(56)を「玉木」と呼び捨てにしました。さらに同日配信された安住氏のメルマガでは、「そうだ、今日から玉木くんを弟のように可愛がろうと思う」と記されており、その態度が問題視されています。立憲民主党が政権獲得のため、国民民主党の玉木代表を連立の枠組みに「担ぎ出したい」という意図があったとしても、他党の党首に対し、たとえ年齢や当選回数が上であっても「呼び捨て」や「弟」と表現することは、不適切であるとの指摘が相次いでいます。

この「弟呼び」発言に対しては、インターネット上のニュースコメント欄やSNSで批判が殺到しています。「かなり上から目線だ」「他党の党首に言うには失礼すぎる」「玉木さんを舐めまくっている」「まるで昭和の権威主義そのもの」といった手厳しい意見が多く見られ、安住氏の言動が多くの有権者の反感を買っている状況が伺えます。

激化する政権与党を巡る駆け引き、会談に臨む各党の代表者たち激化する政権与党を巡る駆け引き、会談に臨む各党の代表者たち

安住淳氏の繰り返される「上から目線」発言と過去

安住氏の「上から目線」と受け取られかねない発言は、今回に始まったことではありません。過去にも彼の言動が問題視された事例があります。2020年には、衆院予算委員会の質疑内容を報じた新聞各紙のコピーに、安住氏が「すばらしい!」「くず0点」「論外」などと独自の採点と寸評を書き加え、国会内の控室ドアに張り出したことがありました。これは「言論弾圧ではないか」と報じられ、記者たちの間で騒然となりました。

また同年、立憲民主党が組んでいた統一会派「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」の名称を巡る失礼な発言も記憶に新しいです。他党の分裂や会派離脱に関して、「ものすごい長い名前だったが、まもなく党が一つ消えれば、いよいよ本格的に我が党の時代が来る」といった趣旨の発言をし、他の議員から批判を受けた経緯があります。長年にわたるこうした「上から目線」の言動は、安住氏の“癖”として定着しているようですが、党全体のイメージや、立憲民主党が目指す「政権奪取」の目標達成に影響を及ぼす可能性も指摘されています。

まとめ

今回の安住淳幹事長による玉木雄一郎代表への「弟呼び」発言は、立憲民主党が野党共闘を進め、政権奪取を目指す上で大きな課題を突きつけています。過去にも問題発言を繰り返してきた安住氏の「上から目線」と捉えられがちな姿勢は、国民の信頼を得る上で不利に働く可能性があります。今後、立憲民主党がどのようにこの問題に対処し、他の野党との連携を深めていくのか、その動向が注目されます。


参考文献: