2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は17日、大阪市で開いた会見で、前売り入場券販売に関し、修学旅行などで見込む200万枚程度を加えると1021万枚になると述べた。05年愛知万博での前売り販売実績939万枚を上回ったとする一方、目標としてきた1400万枚の達成は困難との見解を示した。
【写真】「ミャクミャク」が倒れそうになり、発言を中断する経団連の十倉雅和会長
万博は4月13日から半年間、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催し、期間中に計約2820万人の来場を想定している。
協会は23年11月から前売り券を販売し、開幕までに1400万枚の販売を目標としてきたが、今月12日時点で売れたのは6割に満たない821万枚となっている。このうち約700万枚は企業購入分で、一般の購入が進んでいないことが課題となっている。
販売数について、協会は実際に売れた数字を公表してきたが、十倉氏は実売数に修学旅行や団体旅行で見込む200万枚を加えると1021万枚になると説明。開幕直前の駆け込み需要も期待できるとし、開幕までに1100万枚を超えるとの見方を示した。
一方で、これまで掲げてきた販売目標数については「開幕前までに1400万枚はいかないかもしれない」と言及。「(閉幕までに)最終目標の2300万枚を売り切りたい」と語った。(井上浩平)