火縄銃や刀剣18点盗難 奈良・大和郡山市の文化財整理室





盗まれた刀剣(奈良県大和郡山市提供)
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 奈良県大和郡山市は12日、出土資料などを保管する文化財整理室の倉庫から、火縄銃や刀剣などの美術工芸品18点が盗まれたと発表した。外部から侵入した形跡がないことなどから、管理状況を知る人物による犯行の可能性があるという。郡山署は11日に被害届を受理。窃盗容疑で調べている。

 市都市計画課文化財保存活用係によると、同係の職員が7日に倉庫内を確認した際、火縄銃がなくなっていることに気づいた。さらに調べたところ、火縄銃2点、刀剣4点、薙刀4点、やり7点、馬具1点の計18点(約50万円相当)の紛失が判明。火縄銃が最後に確認されたのは昨年10月で、この1年余りの間に盗まれたとみられる。

 18点はいずれも平成8年に寄贈され、永正3(1506)年の銘が入った刀剣以外は江戸時代のものとみられる。文化財指定はされておらず、別の場所に保管されていた台帳の該当ページはむしり取られていた。

 同係によると、整理室に入るには、まずダイヤル式の鍵で車庫のフェンスを開け、さらに別の鍵で玄関ドアを開ける必要があるが、ダイヤル番号や鍵の隠し場所は整理室に出入りする職員やアルバイトに共有されているという。

 上田清市長は「代替のきかない貴重な文化財を失い、深くおわび申し上げる」と話した。



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