琵琶湖大橋の有料期間、また延長 建設当初は2029年予定の無料化、完成から83年後に


【写真】懐かしの車ずらり、琵琶湖大橋の渡り初め(1964年)

 琵琶湖大橋は全長約1・4キロで、1964年に完成。金融機関などからの借金で道路を整備し、通行料で返済していく「有料道路制度」を活用し、当初は2029年までの65年間、通行料金を徴収するとしていた。現在の料金は、普通車の場合一般150円、自動料金収受システム(ETC)利用は120円。

 公社は15年から、渋滞緩和や安全性向上のため、ETCの導入と橋脚基礎部分の耐震化、入り口を4車線化する拡幅工事などを進めてきた。事業費は当初84億円を見込んでいたが、21年に増額の見通しとなったため、料金の徴収期間を34年まで5年間延長した。

 すでにETC導入と大津側の4車線化は完了したが、耐震化の進捗率は24年度末時点で約1割。さらに大型車両などの通行量が増え、路面が摩耗したことから、約6億円を投じて道路補修を行う必要が生じた。原材料高や人件費の上昇を踏まえて再度精査したところ、事業費が当初計画より100億円膨らむ184億円に上る見通しとなり、再延長を決めたという。

 公社の担当者は「利用者には大変迷惑をかけるが、安全面で重要な耐震化工事などを予定通り終了させるために必要」と理解を求める。



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