妻刺殺の男に懲役9年 「行為は悪質」旭川地裁


 北海道富良野市の自宅で昨年5月、妻を刺殺したとして殺人の罪に問われた無職、小池常雄被告(84)の裁判員裁判で旭川地裁(三沢節史裁判長)は15日、懲役9年(求刑懲役13年)の判決を言い渡した。

 弁護側は、被告が事件当時、アルツハイマー型認知症で心神喪失状態だったとして無罪を主張していた。

 三沢裁判長は判決理由で「アルツハイマー型認知症の影響は認められるが軽度で、心神喪失状態には当たらない」と指摘。また「鋭利な包丁で一方的に胸と腹を刺した行為は危険かつ悪質」とした。

 判決によると、小池被告は昨年5月28日、自宅で妻美代子さん=当時(80)=の胸や腹をパン切り包丁で突き刺し、殺害した。



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