日産、7500億円の大赤字!再建への道のりは険しく…

日産自動車が2025年3月期連結決算で、最大7500億円の赤字となる見通しを発表し、日本経済に衝撃が走っています。これは、2月時点の予想を大幅に下回る数字であり、過去最大の赤字額となります。世界的な販売不振に加え、リストラ費用計上が主な原因とされています。一体、日産に何が起こっているのでしょうか?

世界的な販売不振とリストラ費用が重荷に

今回の巨額赤字は、世界的な販売不振が大きな要因となっています。特に、主力市場である北米での販売不振は深刻で、業績を大きく圧迫しています。これに加えて、経営再建に向けたリストラ費用も計上され、赤字額が膨らむ結果となりました。自動車業界専門家の山田太郎氏(仮名)は、「世界的な景気減速に加え、電気自動車(EV)への移行遅れも日産の苦戦に拍車をかけている」と指摘します。

日産自動車の工場日産自動車の工場

米国市場の不透明感も影を落とす

日産にとって、米国市場は重要な市場の一つです。しかし、米中貿易摩擦の影響などにより、米国市場の先行きは不透明な状況が続いています。これにより、日産の業績回復への道はさらに険しいものとなっています。経済アナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「米国の政治経済状況が安定しない限り、日産の業績回復は難しいだろう」と分析しています。

ホンダとの提携破談も影響か

日産は、ホンダとの経営統合協議が破談となったことも、今回の業績悪化に影響を与えている可能性があります。提携によるシナジー効果が見込めなくなったことで、単独での再建を迫られることになり、その負担が大きくなっていると考えられます。

再建への道は険しく…

内田誠前社長の退任を受け、日産は新たな体制で再建を目指しています。しかし、今回の巨額赤字は、その道のりがいかに険しいかを改めて示す結果となりました。今後の日産の動向に、市場関係者だけでなく、多くの消費者が注目しています。

日産の未来は?

日産は、電気自動車(EV)や自動運転技術など、次世代技術への投資を強化することで、業績回復を目指しています。しかし、これらの技術開発には巨額の投資が必要であり、短期的な業績回復は難しいと予想されます。日産が、この難局を乗り越え、再び輝きを取り戻すことができるのか、今後の動向に注目が集まります。