1日300杯売った“ビールの売り子”が暴露する「女の戦い」の舞台裏。客の目につかない裏で“嫌がらせ”されることも


 プロ野球の売り子は女性がほとんど。SNSでは、ビールの売り子のバイトをしている若いタレントの発信も目立つが、実はそのかわいい笑顔の裏に隠された「女同士の戦い」があるという。今回は、野球観戦しているファンはなかなか気づかない「売り子同士の熾烈な争い」について、佐々木さんに話を聞いた。

「どこで売るか」によって売り上げが激変

 まずは東京ドームにおいて、ビールが売りやすい客席エリアを聞いてみた。

「一番売れやすいのは基本的に外野席です。攻撃中は総立ちで売れにくい球団もありますが、お客さんの人数が多いので数を売ることができます。その次が富裕層が多いバックネット裏。ここは基本的に年間シートで売られているので、同じ人が来る確率が高く、一度顧客を掴んだら売り続けることができます」

 では、担当する場所はどのように決められるのだろうか。ビール会社によって異なる可能性もあるが、佐々木さんによると「基本的には“チェッカー”が決めます」と話す。

「チェッカーとは、売り子が担当する場所を決めたり、現場で指示を出したりする人のことです。元売り子の女性が担当することもありますが、基本的には男性が担当することの方が多いと思います。働く当日に、チェッカーが売り子の実績や実力をみながら配置を考えるのですが、売り子にとっては担当する場所によって売り上げが変わるので、なんとしても良い場所を担当したいわけで……。チェッカーに気に入られようと必死な売り子もたくさんいましたよ」

 そして、結果的に1日300杯売るほどの売れっ子となった佐々木さんは、売る場所についてチェッカーに要望したこともあるという。

「チェッカーに言われたこともバレない程度に自分の担当エリアをはみ出して、少しでもいい場所で売ろうとする子もいましたね。私はチェッカーに直接『その通路空いてるなら行かせてください』と、周りに遠慮せず言ったことあります。それで“何あの子?”って空気になることもあったけど、遠慮してたら食われるだけなんで、積極的に動いて売り上げを伸ばしました」



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