■予備選は「現時点で今回のみ」岩谷幹事長の発言に「強い違和感」
梅村議員:(予備選を)ルール化するのではなく、なぜ1期目の私からスタートして、かつ『現時点で今回のみ』なんだろうと、非常に強い違和感を覚えました。ずさんな、制度設計にもなっていないようなトライアルで、議員の人生を懸けた戦いを左右するのは、あってはならないのではと。
維新は2016年の参院選から、大阪選挙区でずっと2議席を得ている。2025年の改選に向け、衆院に転出した東徹代議士会長の後任を選ぶため、維新は「党内予備選」を行った。
現職の梅村議員も予備選の対象となったが、敗れて公認の権利を逃し、8日後に離党届を提出した。
同じく予備選に出た広田和美大阪市議も離党し、後味の悪さが残った。
■予備選をルール化するの?しないの?
岩谷幹事長は4月9日の会見で、予備選について「現時点では、今回に限った措置と考えている」と発言した。
梅村議員は、これが離党の引き金になったと話す。
発言への反発は、別の議員にも広がった。
大阪府内選出の維新国会議員:岩谷の発言はアカン。予備選は参院選だけでなく、衆院選でもやらないと。今の執行部は、自分が予備選の対象になったら勝てる自信がないから言えないのだろう。
岩谷幹事長は27日、「発言を少し切り取られてネット等で流れている。他の選挙も併せての質問だから『今回限り』とお話しした。
同時に、『検証し大きな課題がなければ、3年後の参院選でもやらなければ、おかしい話になると思う』と申し上げている」と補足したが、広がった波紋は収まらなかった。
梅村議員:(2022年の)代表選のとき、自分も『予備選のルール化』を掲げて戦っているので、賛成。当然、衆院選でも首長選でもやるべきです。『ルール化をする』と明言していただいたら、離党はありませんでした。ルール化されたのなら、『梅村外しではない』となるが、『今回だけ』と言われると疑問符がついてくる。疑念を抱かれる選挙になってしまったという側面はあるのではないでしょうか。