「免許を返納しても運転してしまう…」 77歳男性、免許返納4か月後に事故起こし、無免許運転で逮捕! 高齢者の事故を防ぐには? 元警察官が解説


インターネット上では「これから同様の問題が増えるのでは」、「免許返納すれば『終わり』ではない」との声

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この事案はインターネット上で大きな反響を呼んでいますが、一体どのような声が寄せられているのでしょうか。

 驚くべきことに、逮捕された男性は2024年12月、高齢を理由に運転免許証を自主返納したばかりでした。

 男性は警察の調べに対し容疑を認めており、警察は今後、無免許運転をした理由などについて捜査するとしています。

 このニュースはインターネット上で大きな反響を呼んでおり、「これから同様の問題が多くなっていくのではないかと危惧している」、「免許を返納したとしてもクルマがあれば物理的に乗れてしまうからね」など、免許の返納が必ずしも高齢者事故の抑止につながるとは限らないとの懸念が聞かれました。

 高齢の家族を説得して免許証を返納させた経験のある人からは「うちは祖父に免許を返納させる際、先にディーラーへ連絡してクルマを引き取ってもらいました。クルマを運んでもらう前も、家族会議で返納を決めた際に鍵は父が預かりこちらの家で保管していました」との声も寄せられています。

 また「私の父も88歳で認知症の症状が出たので、何度も返納するように言ったのですがなかなか言う事を聞きませんでした」、「返納さえできれば終わりでなくてそこから新しい課題が生まれるのでクリアしなきゃならない」などの意見もみられました。

 公共交通機関が充実していない地域では、高齢者が免許証を返納すると買い物や通院など必要な施設に行けなくなるという課題が噴出します。

 加えて認知症の高齢者の場合、免許証を返納したこと自体を忘れてクルマを運転したり、家族がクルマの鍵を隠しても必死に探したりといった行動をとるケースもあります。

 インターネット上ではこの課題について「近くに子供など協力者がいればよいが、そうでは無い人も多い。タクシーを使う経済的余裕の無い人もいる。高齢者の事故は深刻だが、免許の年齢規制、クルマ自体への対策とあわせ、代替の交通手段が議論の中心ではないか」との声が聞かれました。

 免許証の返納も高齢者事故を防ぐ対策のひとつとして重要ではあるものの、今後は高齢者が免許証を返納した後も変わりなく生活できるような仕組みづくりが求められるといえるでしょう。



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