財務省は9日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた政府の借金が2024年度末時点で1323兆7155億円になったと発表した。残高は23年度末より26兆5540億円増え、9年連続で過去最大を更新した。物価高対策などの支出の拡大を税収で賄いきれず、借金が膨らむ構図が続いている。
内訳は、国債が25兆7839億円増の1182兆8849億円。このうち償還や利払いに主に税収を充てる「普通国債」は26兆818億円増の1079兆7344億円で、借金増加分の大半を占めた。
金融機関などからの借入金は1兆6303億円減の46兆9310億円。一時的な資金不足を補うために発行する政府短期証券は93兆8996億円で、2兆4003億円増えた。
借金とは別に、公共性の高い事業に取り組む独立行政法人や政府系金融機関の資金調達を容易にするための政府保証債務は8615億円減り、28兆6808億円だった。