JR東日本は16日、2025年度夏の臨時列車運転概要を発表。この中で、9月には臨時特急列車「スペーシア上野日光」を運転すると発表しました。
「スペーシア上野日光」は、東武鉄道の100系「スペーシア」を使用する臨時特急列車。9月6日に上野駅発の東武日光駅行き、7日に東武日光駅発の上野駅行きが運転される予定です。
スペーシアは、通常は東武線の浅草~東武日光・鬼怒川温泉間の「けごん」「きぬ」のほか、JR線・東武線を直通する「スペーシア日光」で運転されており、臨時列車としては、中央線方面に乗り入れる「スペーシア八王子日光」などとしても運転されたことがあります。一方、上野駅への入線は、JR東日本によれば、少なくとも「一般の臨時列車としては今回が初めて」だといいます。
JR東日本によると、今回の「スペーシア上野日光」は、発着地点を変更することで新たなインバウンド需要の掘り起こしを狙ったものだといいます。先述したように、現在のJR線から日光方面へ向かう列車は、新宿駅など山手線の西側からの発着です。ここ数年インバウンド需要が好調な日光方面に向けて、これまでにない区間を走る列車を運転することで、新規需要開拓につなげる考えのようです。