英首相「よそ者の島」 移民問題の表現めぐり宗教指導者が自制を要請


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中道左派・労働党の党首を務めるスターマー氏は今週、支持者が極右にこれ以上流れるのを防ぐため、移民政策の強化を発表。その際、英国が「よそ者の島」になる恐れがあると述べた。

この表現は、1968年に故イーノック・パウエル議員が制御不能な移民の流入の危険性を訴えた「血の川演説」と比較された。

英首相官邸はこうした主張を強く否定しているが、英国国教会の主教、イスラム教指導者、ユダヤ教聖職者を含む宗教指導者は、スターマー氏に対し、「政府が使用する言葉の再考」を求めた。

「議論の一面だけを提示し、国民の不安をあおり、分断を固定化する現在の言説を懸念している」

「制御されていない移民(の流入)により『計り知れない』損害があると言った場合、私たちのコミュニティーに属する移民の人々を傷つけ、私たちを分断しようとする者たちを勢いづかせる恐れがある」と主張した。

元人権派弁護士のスターマー氏による対移民強硬姿勢は、一部の議員に衝撃を与えており、16日に公表された調査会社ユーガブの世論調査によると、労働党支持者の半数がスターマー氏に対して否定的な意見を持っていることが示された。

スターマー氏の移民政策には、社会福祉業界における外国人採用の制限、移民が永住権を得るまでの居住期間の倍増、外国人犯罪者を国外追放するための新たな権限などが含まれている。【翻訳編集】 AFPBB News



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