1泊200万円の最高級客室備えたホテルが日本初進出 開発活況の背景に日本特有の事情


【別カット】ウォルドーフ・アストリア大阪28階のラウンジ&バー「ピーコック・アレー」

■「海外の首脳級が利用」

米ヒルトンは15日、JR大阪駅北側の一等地に建つグラングリーン大阪南館で4月に開業した最上級ホテル「ウォルドーフ・アストリア大阪」(大阪市北区)を報道陣に公開した。

アールデコ調と日本の伝統技法を融合させた内装が特徴。193平方メートルの最高級客室「プレジデンシャルスイート」は1泊1室約200万円(税・サービス料別)からで、2025年大阪・関西万博に合わせ「海外の首脳級が利用された」と担当者は明かす。同約50万円からのペントハウスを長期で2室借り切り、家族で旅行を楽しむケースもあるという。

■関西でも続々

高級ホテル市場は世界的に拡大している。英調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、2024年の市場規模は前年比11・6%増。日本は同12・9%増と世界平均を上回る。

「日本では高級ホテルと競合し、訪日客の人気を博す旅館が存在している」と解説するのは、同社の木村幸(さち)シニアコンサルタント。そのため、ホテル全体の売り上げに占める高級ホテルの割合が4・8%と、世界平均の14・5%に比べて小さく、訪日需要の受け皿を求めて投資を呼び込んでいる側面がある。

関西でも、世界的知名度を誇る高級ホテルの日本初となる誘致が盛んだ。代表例が昨年8月に開業した「フォーシーズンズホテル大阪」(大阪市北区)や、今月1日に出店したばかりの「パティーナ大阪」(同市中央区)であり、27年には「リージェント京都」(京都市左京区)の開業が計画される。東京建物やNTT都市開発などの大手デベロッパーが誘致した。

■日本のホテル代「海外より手ごろ」



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