梅雨の季節到来で心配なのが「カビ」。番組では、今だからこそしておきたい対策を取材。カビ対策のプロが教えてくれた意外なカビスポットとは…。
■高温多湿で増えるカビ 今年は特に注意
気象庁は16日、九州南部が梅雨入りしたとみられると発表した。
平年より2週間ほど早く、全国で最初に梅雨入りするのは、1951年の統計開始以来初めてのことだ。
この先1カ月は全国的に平年と比べて高温多湿となる予想だという。
そこで気を付けたいのが「カビ」。アレルギーやぜんそくの原因になるなど、健康に悪影響を与えることもある。
「50℃を超えていないと、カビ菌は死なない」
こう話すのは、5000件以上のカビの悩みを解決してきた「カビ取りマイスター」、カビ取り専門会社の三好孝典代表。三好代表によると、今年は特に注意が必要だという。
「冬が寒かったので、窓などにすごく結露したと思う。結露すると、その時季に窓のアルミサッシや窓枠の木の所にたくさんカビ菌が増える。それが今も死なずに残っているので、それが梅雨になって条件がそろって(カビが)増えて真っ黒になる」
実際に窓を見てみると…。
「今はそこまで黒くは見えていませんが、カビ菌がたくさんくっついている」
窓枠はただほこりをふき取るのではなく、アルコール成分を含んだものなどでカビを除菌することが必要だという。
この窓枠で最もカビが発生しやすいのが、土ぼこりなどがたまっているサッシだ。
「土にたくさんカビがある。土ぼこりは最初からカビ菌をくっつけているので。このまま放置すると、梅雨にたくさん増えることになる」
■簡単対策法を達人が伝授 通気口にも…
続いて、これから活躍するエアコン。フィルターのほこり取りでやってはいけないのが、掃除機で吸い取ることだという。
「掃除機の後ろからカビ菌を一緒に排気するような感じ。部屋中にカビ菌が広がる。だから、水洗いする。そして、きっちり乾燥させてから、取り付けるようにしてください」
そして、家の中で最もカビが発生する浴室は、梅雨のシーズンはより湿度が高くなるため、水気を切ることが重要だという。
カビは、こんな場所にも潜んでいる。それが通気口だ。
「ほこり+黒カビ」
24時間換気をしている通気口にほこりやカビがたまっていると、空気と一緒に家中に運ばれてしまう。
「取り外せるものは外して丸洗い。外した後、通気口の中に空気の通り道のパイプがあるが、そこは手が入っていくので、雑巾で拭くとかアルコールウェットティッシュで拭くと。ほこりとカビ両方取ることをやってください」
「栄養素があるとカビは増えてしまうので、まめに掃除して栄養素を取り除くことが大事」