立憲民主党の小沢一郎衆院議員が19日、事務所の公式Ｘ（旧ツイッター）を更新。コメ価格の高騰が深刻になっている状況の中、自民党の江藤拓農林水産相による「コメを買ったことがない」発言が物議を醸していることを受け、江藤氏や自民党を連続投稿で痛烈批判した。
【写真】「コメを買ったことがないと発言した」江藤拓農林水産大臣
江藤氏は18日に佐賀市で行われた自民党佐賀県連の政治資金パーティー「政経セミナー」での講演で、価格高騰が続くコメに関し「（私は）買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメを下さるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」と発言。その内容が報じられ、担当閣僚の発言として不適切だとの批判を浴びている。
小沢氏は19日朝の投稿で「苦しむ消費者には自慢、生産者には失礼。コメ不足の元凶は世間知らずの大臣。」と一喝。続いて、午後の投稿では「たくさん下さるので売るほどある コメをたくさんもらう自分にはコメ高騰による国民の苦しみを理解できないと、なぜか自慢してしまう農林水産大臣。」と切り出し、「苦しむ国民を茶化して嘲笑う自民党政治。とてつもない巨大な鉄槌を喰らわせるしかない。」と一喝した。
同日、報道陣に緊急対応した江藤氏は「コメは買っている」と訂正した上で、「売るほどある」という表現は「言い過ぎだった」と釈明。今回の発言については「撤回というより修正したい」とし、講演会場の盛り上がりに合わせて「ウケを狙った」とも付け加えた。また、自身の進退については、辞任を否定した。
小沢氏はさらにＸを更新し、こうした江藤氏の弁明を報じたニュースを引用して「ウケ狙い。火に油。」と断罪。「やはりこの大臣は、コメ不足・価格高騰の深刻さ、消費者の苦しみを理解していない。現在のコメ不足は冗談にはならない。国民の苦しみを理解できない人物に大臣など務まる訳がない。」と苦言を呈した。
（よろず～ニュース編集部）
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