中居正広氏と元フジテレビ女性Aアナのトラブルを端緒にしたフジテレビ問題を調査した第三者委員会が22日、中居氏の代理人からの第三者委報告書に対する問題指摘などに回答した文書を公表した。中居氏側が求めていた証拠資料の開示は、フジテレビに対する守秘義務や、証言者の信頼を損なうなどの理由を挙げて「差し控えます」とした。
中居氏側は「調査報告書には、守秘義務にこだわらずに約6時間にわたり誠実に回答した中居氏の発言がほとんど反映されていない」と指摘していた。
これに第三者委は「中居氏には当委員会のヒアリングにおいて長時間にわたり、真摯にご協力をいただいたものと考えており、中居氏の証言内容や証言態度についても重要な証拠として十分に吟味して事実認定をしております」とした。
そのうえで「もっとも関係者の証言内容を調査報告書にどれだけ引用するかは当委員会の編集権限の範囲内にあるものと考えております」と説明。
「そして、本事案前の客観的状況について」として、トラブルがあった2023年6月2日に中居氏が当初Aアナを複数人での外食に誘ったとされる部分で、中居氏がヒアリングに「大雨で難しそうだったので実際には誰にも声をかけなかった」「実際にはお店に電話をかけるなどしなかった」と証言したと明らかにし、「中居氏しか知り得ない重要な証言であると判断したことから調査報告書に引用しております」とした。