東北工程を告発・批判してきた徐吉洙教授、中国・瀋陽空港で入国を拒否される【独自】


【写真】入国を拒否された徐吉洙教授が出国ゲートに連れられる様子

 徐教授の帰国後、発掘チームは中国当局から「学閥や職業を書け」などと圧力を受け、その後も正体不明の車や人間にずっと後を付けられ監視されていたという。また予定していた高句麗遺跡発掘の多くが拒否あるいはキャンセルされ、ホテルではパスポートなどの写真撮影に応じてやっと部屋の鍵が渡されたそうだ。

 東北工程とは中国当局が2002年に始めた歴史歪曲(わいきょく)作業で、高句麗の歴史など韓国の古代史を中国史に取り込もうとしている。徐教授は「高句麗の本来の名称コグリ」「東北工程白書」などの著書で東北工程を批判してきた。

 徐教授は「中国が韓国の専門家やジャーナリストによる高句麗遺跡訪問を阻止する理由は、高句麗と渤海の歴史を中国史の一部と主張する東北工程の歪曲を知られたくないからだ」と批判している。例えば通化博物館では「高句麗はわが国(中国)辺境の民族政権」などと歪曲された内容を主張しているという。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者



Source link