かねてより話題となっている新しいゲーム性「ボーナストリガー(以下、BT)」を搭載したパチスロ機が、ついに6月2日にホールデビューする。
昨今のお客さん離れに歯止めをかけるためにも、新たなスペックを打ち出しているわけだが、現場であるパチンコ店側はこれらの機種にどこまで期待しているのだろうか。
そこで、関東近郊で10店舗以上展開しているパチンコ・パチスロチェーン店で店長を務めるS氏にお話を伺ってみた。
Aタイプ機の選択肢が広がった
6月2日に第一弾として5機種がホールデビューする予定のBT機。これまでのAT機とAタイプ機の中間的な存在となっているが、大きく5つのタイプに分かれている。
いずれも、これまでにない新しいゲーム性なだけに、まずはホールでの扱いが気になるところではあるが……。
「期待はしていますけど、あくまで『Aタイプで新しいのが出た』くらいの感覚。だから、BT機をお店の看板機種にするために、初日からドカーンと出す……なんてことはしないでしょうね。でも、Aタイプ好きのプレイヤーは確実にいるし、現状で『ニューパルサー』や『バーサス』、『新ハナビ』などを大事に使っているお店なら、それなりに甘く使う可能性は高いかもしれません」
ジャグラーシリーズに影響はあるのか
同じAタイプ機には根強い人気を誇るジャグラーシリーズが存在するが、今回のBT機の導入によって何か影響などは出るのだろうか。
「それはないですね。ジャグラーシリーズは完全に一つのジャンルとして確立しているから、もはやAタイプではなく『ジャグラー』なので(笑)。今は『AT機・ジャグラー・その他のAタイプ』の3本柱で、その他のAタイプにBT機が加わるイメージです。お客さんからすると選択肢が一つ増えるので、これまで以上に充実するとは思いますよ」
BT機のゲーム性で新規客も呼び込む可能性も
BT機の導入で劇的に稼働率がアップするといったことは考えていないようだが、「新たな客を呼び込む可能性はある」とS氏は語る。それは、“BT機ならではのゲーム性”が関係しているという。
「今、ホールのメインとなっているAT機で楽しもうと思ったら、お金をいっぱい用意して一日勝負するぐらいの覚悟がないと、勝てるどころか楽しめもしないじゃないですか。でも、BT機なら短時間勝負にも向いている。会社帰りに一万円勝負して、運よく当たって連チャンしたら即ヤメでチョイ勝ち、なんて遊び方ができるのは魅力の一つといえるでしょうね」