米国はもはやパレスチナ人のための独立国家を全面的に支持しないと駐イスラエル米大使が発言した。もしそうした国家ができるとすれば、それはヨルダン川西岸地区ではなく、中東のどこか別の場所でならありうるかもしれないとも述べた。
【画像】プロテスタントの牧師でもある駐イスラエル米大使のマイク・ハッカビー
ドナルド・トランプ米大統領により大使に任命されたマイク・ハッカビー(69)は、イスラエルのエルサレムで、「ブルームバーグ」の取材にこう語る。
「パレスチナの文化を変えるほどの重大事でも起きない限り、そうした国家ができる余地はない」
そのうえで、そんな重大事は「われわれの目の黒いうち」にはおそらく起きないだろうとも付言した。
パレスチナ国家は過去20年間と変わらず、米国の外交政策の目標であり続けるのかと問われると、「そうは思わない」とハッカビーは答えた。
その場所については、イスラエルにその余地を作ってくれと頼むより、どこかのイスラム教国家に土地を作り出してもらうのもありではないかとハッカビーは提案した。
Ethan Bronner