佳子さまのブラジル訪問 ファッションが異例の反響 「名工」製ワンピースが完売続出

ブラジルを公式訪問中の秋篠宮家の次女、佳子さまのファッションが大きな注目を集めています。特に話題となっているのが、滞在中にお召しになったある花柄のワンピースです。このワンピースは、その上品なデザインだけでなく、「現代の名工」と呼ばれる熟練の職人が関わった日本製であることが判明し、大きな反響を呼んでいます。ブランド側が急遽用意した再販分も、わずか一夜で予約が埋まるほどの人気ぶりです。

訪問先での印象的なお姿

佳子さまが日系人の高齢者が入所する「憩の園」を訪ねられたのは、6月7日の午前でした。佳子さまは、車椅子などに座る入居者らの前に跪き、ゆっくりと目を合わせられました。一人ひとりの手をしっかりと握りながら、彼らの耳元に顔を寄せ、「お元気ですか、どのようにお過ごしですか」と優しく声をかけられました。佳子さまが立ち上がる度に、お召しのワンピースに描かれた白いカメリアと緑の葉が美しく揺れ動き、フレアスカートのドレープがふんわりと波打つ様子が印象的でした。

ブラジル訪問中の佳子さま 憩の園にてカメリア柄ワンピース姿で交流ブラジル訪問中の佳子さま 憩の園にてカメリア柄ワンピース姿で交流

話題沸騰のワンピース ブランドと異例の売れ行き

ブラジル公式訪問中に連日話題となった佳子さまの装いの中でも、特に反響が大きかったのが、ファッションブランド「Viaggio Blu(ビアッジョブルー)」の「カメリアプリントワンピース」(税込59,400円)です。同ブランドを展開するジャヴァコーポレーションでPRを担当する越智樹里さんは、この日のニュース映像で佳子さまが着用しているのを知り、大変驚いたといいます。

このカメリアワンピースは元々、昨年のクリスマス前に販売されたもので、製作枚数が少なく既に完売していました。しかし、佳子さまが着用されたことで問い合わせが殺到。ブランド側は急遽、8月引き渡し予定の再販予約枠を設けましたが、これがわずか一夜で完売。現在は9月上旬引き渡し分となる再々販予約を受け付けている状況です。佳子さまが同ブランドのワンピースを着用されたのは、今回が初めてではなく、昨年11月には秋篠宮さまの59歳の誕生日にあたりご一家で臨まれた記念撮影でロイヤルブルーのワンピースをお召しになっています。

品質へのこだわり 日本製とオリジナルの布地

ブラジルの地で佳子さまがお召しになったカメリアワンピースは、品のよい華やかなデザインに加え、その制作過程も注目されています。ビアッジョブルーのコンセプトは、質と高級感を保ちながらも手の届きやすいAFFORDABLE LUXURY(手の届くラグジュアリー)です。越智さんによれば、このワンピースが6万円を切る価格ながら、布地の生産から縫製まで完全なる日本製である点への反響も大きかったといいます。

生地は特にこだわりが強く、京都の染色会社に生地の織布工程からビアッジョブルーのデザイナーによるオリジナル図案の染色とプリントまでを一貫して依頼した、ブランドオリジナルの生地が使用されています。この細部にわたるこだわりが、品質の高さを支えています。

「現代の名工」による仕立て

カメリアワンピースが単なる国産という点だけでなく「特別」なのは、これが「現代の名工」の指導による「作品」であるということです。ビアッジョブルーからの注文を受けてこのワンピースの仕立てに携わったのは、洋服の仕立て職人である猿田由美子さん(77)です。

猿田由美子さんは、秋田市に衣料服の縫製工場「株式会社ほうこう」を構え、専務として現在は特に後進の職人の指導に力を注いでいます。その技術の高さは、2020年に「現代の名工」に選ばれたことからも明らかです。さらに2024年には洋服仕立職として黄綬褒章を受章され、皇居・宮殿で天皇陛下に拝謁されたばかりでした。

輝かしい経歴と高い技術

由美子さんが経営する「ほうこう」は、その抜きん出た技術力から、国内外の高級ブランドの委託生産も数多く手がけてきました。「他では縫えなかった。ぜひ、名工にお願いしたい」と、由美子さんを頼ってハイブランドの難しい仕立ての仕事が持ち込まれることも珍しくありません。その高度な縫製技術と品質管理が高く評価されています。

ワンピース製作の依頼

「ほうこう」に「カメリアワンピース」の委託生産の依頼が来たのは昨年のことでした。由美子さんの指導のもと、熟練の職人たちの手によって丁寧に仕立てられたワンピースが、海を越えてブラジルで佳子さまの装いを飾ることとなりました。

まとめ

佳子さまのブラジルご訪問におけるカメリア柄ワンピースは、そのエレガントなデザインと皇室の方のお召し物であることから大きな注目を集めましたが、その背景には日本の伝統的なものづくり、特に「現代の名工」に代表される熟練した仕立て職人の卓越した技術がありました。一時的なファッションブームに留まらず、品質の高い日本製アパレル製品への関心と、それを支える職人技術に改めて光を当てる機会となった今回の出来事は、単なるニュースを超えた価値を持つと言えるでしょう。一着のワンピースが巻き起こした異例の反響は、皇室への関心と、品質の高い日本製への評価の高さを示すものと言えるでしょう。

参照元

https://news.yahoo.co.jp/articles/e837ca01d4a1349250ceaf2e500284220c7244f8