【ワシントン=淵上隆悠】米首都ワシントンで14日夕(日本時間15日朝)、米陸軍創設250周年を記念する軍事パレードが始まった。この日は、トランプ大統領の79回目の誕生日にもあたり、全米約2000か所で「反トランプ」集会も開かれた。
ワシントンで軍のパレードが開催されるのは、湾岸戦争の勝利を祝った1991年以来、34年ぶり。今回は、ホワイトハウスの南側を通る大通りのうち、リンカーン記念堂からワシントン記念塔までの約1・4キロの道のりで行われる。
米メディアによると、パレードでは南北戦争や二度の大戦、冷戦期などの時代に区切って陸軍の装備が紹介され、兵士約6700人、「エイブラムス戦車」などの車両約150台、「P51ムスタング」などの航空機約50機が動員される。費用は最大で4500万ドル(約64億円)に上る見通しだ。
一方、14日は、全米各地で「ノー・キングス(王様はいらない)」と題した集会が一斉に開かれた。米メディアによると、計数百万人が参加したとされ、トランプ政権の強硬な不法移民対策や司法を軽視する姿勢などに抗議の声を上げた。