AP通信は15日、イスラエルによるイラン攻撃の後、米軍が駐留しているイラク西部のアサド空軍基地に対し、無人機(ドローン)による攻撃があったと報じた。犯行声明は出ていないが、周辺で活動する親イラン武装組織が関与した可能性がある。
報道によると、3機のドローンが発射されたが、いずれも迎撃され、被害はなかったという。イランは米国などに対し、イスラエルへの報復攻撃を妨害すれば、中東の米軍基地なども標的にすると警告していた。
イラクの親イラン武装組織は2023年10月にパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘が始まってから、米軍基地にドローン攻撃などを繰り返してきたが、最近は攻撃が止まっていた。
イラクでは、今月13日にイスラエルがイランの核施設などへの攻撃を始めたことを受け、こうした組織の支持者らが国内で反イスラエルの抗議デモを行っている。【カイロ金子淳】