イスラエル「ライジング・ライオン作戦」でイラン軍事力壊滅:中東パワーバランス激変

イスラエルによる大規模な空爆作戦「アム・ケラヴィ(獅子のように立ち上がる民、ライジング・ライオン)作戦」は、開始からわずか3日足らずで、イランにとって戦略上の大打撃となっていることが明らかになりました。イスラエル空軍は一夜にして、ほとんど抵抗を受けずにイランの軍事力のかなりの部分を破壊。たとえイランの現政権が明日消滅したとしても、失われた軍事力を回復するには何年もかかるでしょう。このライジング・ライオン作戦は、多くの点から、中東の軍事的なパワーバランスを1991年の湾岸戦争以上に大きく変えると考えられます。

「ライジング・ライオン作戦」の詳細

イスラエル空軍は13日未明に攻撃を開始し、200機あまりの第4世代および第5世代戦闘機が出撃しました。これらの戦闘機は、イラン各地の目標に対しピンポイント空爆を実施。特に、イランの軍事司令官や核科学者を標的として殺害し、主要な核施設や軍事基地を激しく爆撃しました。この攻撃により、イランはたちまち無力化された模様です。

テヘラン上空での制空権確立

イスラエル軍は14日、テルアビブから約1600km離れた巨大都市テヘラン周辺の空域で作戦行動の完全な自由を確保したと発表しました。これは、イラン指導部を直接狙える状態に置いた可能性を示唆しています。

イスラエル軍の空爆後、イランの首都テヘランで黒煙を上げる国営テレビ局IRINNの建物イスラエル軍の空爆後、イランの首都テヘランで黒煙を上げる国営テレビ局IRINNの建物

1991年湾岸戦争との比較

今後数日ないし数週間続く可能性のあるこの作戦はまだ始まったばかりですが、すでに1991年以来、中東のパワーバランスにおける最も重大な戦略的転換となる可能性が出ています。1991年の湾岸戦争では、米国主導の有志連合軍がステルス爆撃機やスマート爆弾を使用し、イラクの巨大な軍隊をわずか数週間で粉砕する様子がテレビ中継され、世界に衝撃を与えました。この戦争によりイラクはクウェートからの撤退を余儀なくされ、有志連合軍による計画的な空爆でイラク軍の指揮・通信系統や民間・電力インフラの大半が破壊され、国全体が麻痺状態に陥りました。その激しい空爆の爪痕は深く、30年以上経ったいまでも、イラクでは24時間の電力供給が完全に復旧していません。

イランへの壊滅的な影響

今回のイスラエルによる作戦は、わずか数時間でイランの指揮・統制系統に湾岸戦争時と同様の打撃を与え、その軍備や戦略兵器を計画的に破壊・弱体化させました。2024年の応酬では避けられていたイランの石油・天然ガス施設などの経済インフラも今回攻撃目標に含まれており、一連の空爆は今後数年にわたりイランを麻痺させるかもしれません。イランは既に、この戦争の数ヶ月前から厳しい制裁と慢性的な管理不備の影響で電力不足に直面していました。

この作戦は、イランの軍事力だけでなく、経済基盤にも深刻な影響を与え、中東地域の軍事・政治バランスを根本的に変える可能性を秘めています。イランがこの壊滅的な打撃からどのように立ち直るかは、今後の地域情勢に大きな影響を与えるでしょう。



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