気象予報士の矢澤剛氏が17日、フジテレビ系「イット!」の放送中、関東地方ですでに梅雨明けした可能性に言及し、スタジオのキャスター、青井実氏を驚かせる場面があった。
番組での様子と直近の天気予報
この日の「イット!」の天気予報コーナーには、矢澤気象予報士がガチャピンとともに登場した。全国的に気温が高い一日となり、ガチャピンも「夏バテだ~」と疲れた様子を見せた。矢澤氏は、当面は晴れの天気が続きそうだと解説。6月中の天気予報について、「来週ずっと晴れが続きそう、再来週、7月3日まで晴れ予報になっている」と述べ、少なくとも関東地方では今月、天候が大きく崩れる可能性は低いとの見通しを示した。
突如飛び出した「梅雨明け可能性」発言
一連の天気解説の後、矢澤氏は突然、スタジオの青井キャスターに語りかけた。「青井さん。これ、梅雨明けかもしれないです」。この唐突な発言に、青井キャスターは「ええ~!今言う?このタイミングで言う?」と、心底驚いた様子を見せた。
フジテレビ「イット!」キャスターの青井実アナウンサー。気象予報士の梅雨明け可能性発言に驚きの表情を見せる。
「速報値」と「確定値」の違い
矢澤氏は青井キャスターの驚きに対し、「というのも、梅雨入り、梅雨明けには確定値というのがあるんです」と説明を開始。関東地方の梅雨入りは6月10日に発表されたが、これはあくまでも速報値であり、「9月に大幅に修正されることもある」「9月に確定」されることを改めて強調した。速報値は暫定的なものであり、その後の天候経過によって正式な確定値が発表される際に変更される可能性があるという点を解説した。
過去の事例と今後の見通し
さらに、梅雨明けの発表に関する過去の事例にも触れ、「93年には梅雨明けが特定されなかった年も。いつの間にか真夏になっていたパターンもある」と述べた。これは、明確な梅雨明けの日を特定できない気候状況が存在することを示す例だ。矢澤氏はまた、「7月にまた雨が降り続けたらそこで梅雨入りという確定が変わるかもしれない」とも話し、今後の天候次第で梅雨の期間に関する確定値が修正される可能性にも言及し、気象情報の速報値と確定値の違い、そして気候の変動性について改めて示唆した。
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