IAEA、イランのナタンズ地下核施設被害を初めて公式確認


【写真】イスラエルの空襲で打撃を受けたイランのミサイル施設

IAEAはこの日、Xを通して発表した声明で「13日のイスラエルの攻撃以降に収集された高解像度衛星イメージを持続的に分析した結果、ナタンズの地下濃縮ホールに直接的な被害があったことを示す追加の状況が確認された」と明らかにした。

AP通信はIAEAがナタンズ地下核施設に損傷があったと明らかにしたのは今回が初めてだと伝えた。IAEAは前日まで、地下施設は被害がなく地上のパイロット燃料濃縮施設(PFEP)と電力設備が損傷したとみられると分析していた。

IAEAのラファエル・グロッシ事務局長も前日、英BBCのインタビューで、ナタンズ地下濃縮施設に被害があった可能性を示唆した。

グロッシ事務局長は「ナタンズの地下ウラン濃縮施設は直接的な攻撃を受けていないが、電力の供給が中断し、遠心分離機が深刻に損傷または完全に破壊された可能性がかなり高い」と述べた。

AP通信によると、ナタンズ地下施設はイランの首都テヘランから南東に約220キロ離れている。ここには計1万基の遠心分離機が設置されていて、主に5%水準の低濃縮ウランを生産していることが分かった。

遠心分離機は自然状態のウランを気体状態の六フッ化ウランに変換して回転円筒で高速で回し、核燃料に必要なU-235の濃度を高める装置。この装備は停電が発生する場合、連鎖損傷につながることがあり、安定した電力供給が核心要素に挙げられる。

一方、IAEAはフォルドとイスファハンなどイラン国内の他の核施設では特異な動向が捕捉されなかったと明らかにした。



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