平成21年に起きた耳かき店での悲劇。常連客の吉田が人気セラピスト・里奈さんに度重なる個人的な要求を続けた結果、里奈さんはついに彼を店から「出入り禁止」とすることを決断。しかし、事態はこれで終わらなかった。
度重なる要求の拒絶と里奈さんの決断
吉田は毎月30万円も費やす常連客として、「これだけ尽くして通ってるんだからいいじゃないか」と里奈さんに個人的な要求を繰り返した。しかし、里奈さんは体調が悪い日や、店の売上のために帰れない時など、彼の要求に応じることができなかった。里奈さんが理由を説明しても、「食事にも行けないぐらい体調が悪いのか。だったら仕事なんかせず、家に帰ればいいじゃないか」と吉田は聞き入れない。関係は悪化し、「オレのこと、どう思ってるんだ。付き合ってくれないなら、もう店に来ないよ!」と迫る吉田に対し、里奈さんは「そういうつもりで来ているなら、もう来ないでください!」と言い放った。里奈さんは「もう彼を接客するのは、限界かもしれない…」と感じ、店長に事態を報告。吉田を「出入り禁止」とすることが決まった。
「出入り禁止」通告後のつきまとい開始
店を「出入り禁止」となった吉田は、再び里奈さんに予約のメールを送った。しかし、里奈さんからは「もう来ないでください」という返信があるばかりで、具体的に理由を尋ねても「もう無理です」と繰り返されるだけだった。埒が明かないと感じた吉田は、出禁通告から1カ月後、仕事から帰る途中の里奈さんを尾行し始めた。そして、里奈さんの自宅近くで声をかけた。突然の出来事に里奈さんはギョッとし、「もう無理ですから」と言い残してその場から立ち去った。
夜道で女性に話しかける男性。ストーカー行為のイメージ。
この出来事を受け、里奈さんは翌日から店長らが帰宅時の送り迎えをするようになった。これにより、吉田が里奈さんに接触する機会は一時的に失われた。吉田は里奈さんへの接触を断たれ、悩み苦しんだ末、店長らの送り迎えがなくなったのを見計らって、2カ月後に再び帰宅途中の里奈さんに声をかけた。
最後の懇願と拒絶
再び里奈さんに近づいた吉田は、「なァ、頼む。オレは店に行きたいだけなんだ。もう以前のようなことは言わない。だから出入り禁止を解いてくれ」と懇願した。しかし、里奈さんの決意は固かった。「無理だと言ったら…」と問い詰める吉田に対し、里奈さんは再びきっぱりと「無理です!」と拒絶した。
里奈さんが吉田を店から出入り禁止にしたことは、問題を解決するどころか、彼のストーカー行為を招く結果となった。度重なる拒絶は、彼の行動をさらに過激化させ、回避不能な悲劇へと突き進んでいく。
出典：Yahoo!ニュース
