朝ドラ「あんぱん」第62話、次郎と千尋の訃報に視聴者悲鳴

NHKで放送中の連続テレビ小説「あんぱん」の第62話が6月24日に放送され、物語は視聴者に大きな衝撃を与える展開となりました。主人公・朝田のぶを取り巻く二人の大切な人物の訃報が相次いで伝えられ、インターネット上では悲しみや動揺の声が広がっています。今回の放送は、今後の主人公たちの人生に深く関わる重要な転換点となります。

夫・次郎、病院で迎えた最期

のぶの夫である次郎(中島歩)は、肺浸潤を患い海軍病院に入院していました。病状が悪化し、危篤状態であるという知らせを受けたのぶは、次郎の母・節子(神野三鈴)と共に急いで病院へ駆けつけます。意識が薄れる中、次郎は最後の力を振り絞るように「のぶ…」と呼びかけますが、それ以上の言葉は続きません。のぶが涙ながらに「次郎さん!」と懸命に呼びかける中、次郎はのぶの手をしっかりと握りしめたまま、静かに息を引き取りました。愛する夫との突然の別れに、のぶは深い悲しみに打ちひしがれます。

弟・千尋の戦死、帰還した嵩の悲嘆

時を同じくして、のぶと入れ違うように戦地から柳井嵩(北村匠海)が帰還しました。実家に戻った嵩を待っていたのは、伯母の千代子(戸田菜穂)からの衝撃的な知らせでした。弟である千尋(中沢元紀)が戦死したというのです。仏壇には、既に亡くなっている伯父の寛(竹野内豊)の隣に千尋の遺影が置かれていましたが、そこにあった骨壷には遺骨はなく、小さな位牌だけが入っていました。弟の死、そして遺骨すら帰らなかったという事実に、嵩は深い悲しみに打ちひしがれます。亡き父・清(二宮和也)の手帳を握りしめながら、「父さん…。僕なんかよりずっと優秀な…千尋を守ってくれればよかったのに。生きて帰ってくるのは、僕じゃなくて…千尋ならよかったのに」と、深い後悔と悲嘆を呟きました。

次郎の初七日を終え、実家に顔を出したのぶもまた、次郎を失った喪失感と向き合っていました。次郎が撮りためていた写真を現像しながら、二人で過ごした短いながらも大切な日々を思い返します。現像した写真の中に、自分が撮ったピンボケの次郎の写真を見つけたのぶは、「ごめんなさい次郎さん。これはうちが撮ったき、ピンボケやね」と語りかけ、写真を胸に抱きしめて涙を流しました。二人はそれぞれの場所で、愛する人を失った悲しみを噛み締めていました。

NHK連続テレビ小説「あんぱん」第62話に登場する柳井嵩役の北村匠海。NHK連続テレビ小説「あんぱん」第62話に登場する柳井嵩役の北村匠海。

連続テレビ小説「あんぱん」で夫婦役を演じる朝田のぶ役の今田美桜と柳井嵩役の北村匠海。連続テレビ小説「あんぱん」で夫婦役を演じる朝田のぶ役の今田美桜と柳井嵩役の北村匠海。

視聴者からの大きな反響と悲しみの声

この第62話で、次郎と千尋という物語の重要な登場人物二人の訃報が同時に描かれたことは、視聴者に非常に大きな衝撃を与えました。放送直後からインターネット上、特にX(旧Twitter)では、悲しみや驚きの声が多数寄せられました。「次郎さん、あまりに早すぎる」「わかっていた展開だけど、やっぱり辛くて泣いた」「千尋くん、帰ってきてほしかったよ」「骨壷が空っぽだったのが追い打ちをかける」「こんな悲しい回は…」といったコメントが相次ぎ、「次郎さん」「千尋くん」といったワードがトレンド入りしました。物語の重要な二人の死は、多くの視聴者の心を強く揺さぶったようです。

まとめ

連続テレビ小説「あんぱん」の第62話は、のぶの夫・次郎と、嵩の弟・千尋という、主人公たちにとってかけがえのない二人の人物の死を描く、非常に重く悲劇的な回となりました。それぞれの立場で深い喪失感を抱えるのぶと嵩。今回の二つの訃報は、今後の物語の展開、そして主人公たちの人生に決定的な影響を与えることになります。戦争がもたらす悲劇と、残された人々の悲嘆が深く描かれた第62話を経て、物語がどのように進んでいくのか、注目が集まります。

【出典】
モデルプレス