地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏（42）が、2024年6月22日に投開票が行われた東京都議会議員選挙を振り返るため、翌23日に経済系YouTubeチャンネル「ReHacQ−リハック−」の生配信に出演しました。全候補者が落選という結果に終わった都議選について語る中で、石丸氏が同党の候補者に対する一部のチャットコメントに強く反論する場面があり、その発言が注目を集めています。この記事では、その経緯と反響について詳しくお伝えします。
リハックの生配信で都議選について語る石丸伸二氏
都議選の結果と「再生の道」の立場
今回の都議選では、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が31議席を獲得し、第1党に返り咲きました。一方、石丸氏が率いる「再生の道」は42人の候補者を擁立しましたが、議席を獲得することはできませんでした。
都議選の翌日、石丸氏は「再生の道どうだった？代表が話します」と題されたリハックの生配信に登場。冒頭の約1時間は、プロデューサーの高橋弘樹氏や社会学者の西田亮介氏らの質問に応じながら、選挙戦の経過や結果について分析を行いました。
候補者の発言に対するチャット欄の反応
番組の後半では、スタジオに集まった「再生の道」の都議選立候補者たちが、自身の選挙戦を振り返り、思いを語る時間が設けられました。この中で、東京・板橋区から立候補した船本優月さんが話している最中に、配信のチャット欄に「えっと多すぎ」「何回言うんだよ」といった、船本さんのつなぎ言葉を批判したり揶揄したりする内容のコメントが流れ始めました。
石丸氏の一喝と吃音症への言及
船本さんの発言を聞き終えた石丸氏は、「どんな決断をするにせよ、ぼくは全面的に支援、応援します」と候補者への変わらぬサポートを表明しました。その直後、チャット欄の状況に気づいた石丸氏は、強い口調で以下のように反論しました。
「船本さんは吃音症をお持ちでいらっしゃるんですよ。なので、話すことにちょっと抵抗があるというか難しいときがあって、その際に上手く言葉を紡ぐために『えっと』という言葉を使って、それで何とか言葉を出す工夫をされていらっしゃるので、ガタガタうるせぇわ！チャット欄」
さらに石丸氏は、「チャット欄でしか騒げないやつは黙っといてほしいですね。流石にぼくも腹が立ちますよ」と述べ、チャット欄での無責任な批判を厳しく非難しました。これに対し、同席していた西田氏も「品がない」と同意し、高橋氏も「こういう演説の世界に吃音症をお持ちでチャレンジするっていうのは本当に素敵だなと思います」と、吃音症を抱えながら選挙に挑戦した船本さんの勇気を称賛しました。
視聴者からの絶賛と共感の声
石丸氏のこの発言は、配信を見ていた視聴者から大きな反響を呼び、「吃音症への中傷への釘刺し、朝の電車で泣きそうになりました…」「人間としてやっぱカッコいい」「船本さんの吃音症のくだりでの石丸さんの言葉で泣けてしまいました」といった絶賛の声がコメント欄に多数寄せられました。「『うっせぇよチャット欄！』って船本さんを守った石丸代表にシビレた」「優しい方やなぁと改めて感じました」など、候補者を守る姿勢への称賛も見られました。
また、自身も吃音症を抱えているという視聴者からは、「わたしも吃音症を持っているので人前で話すことに勇気が入ります。それでもチャレンジされた船本さんに敬意を表します」「私も軽い吃音持ちなので船本さんには尊敬しかありません」「船本さんのチャレンジに感動しました！」といった共感と尊敬のメッセージが寄せられ、船本さんの挑戦が多くの人々に勇気を与えていることがうかがえました。
結論
今回のReHacQ生配信における石丸伸二氏の言動は、都議選の結果報告という場でありながら、オンライン上での誹謗中傷や、吃音症のような個人的な特性に対する無理解な批判に対して、政治家として、また一人の人間としての明確な態度を示すものでした。候補者を擁護し、吃音症への配慮を訴えた石丸氏の姿勢は、多くの視聴者からの共感と支持を集め、オンラインコミュニケーションにおける言葉の重みや配慮の重要性を改めて浮き彫りにしました。
出典：Yahoo!ニュース
