中居正広氏、第三者委の「性暴力」認定に反論 新情報と泥沼化する騒動の行方

元SMAPのタレント、中居正広氏と元フジテレビアナウンサーAさんの間で続く「重大トラブル」騒動が、新たな展開を見せ混迷の度を深めている。特に注目されているのは、フジテレビが設置した第三者委員会による調査報告書の中で「性暴力」と認定された点に対し、芸能界を引退したはずの中居氏側が異議を唱え始めたことだ。3月31日の報告書公表で収束に向かうと思われた状況は一変し、中居氏側は「性暴力はなかった」と公式に反論。この動きは、第三者委員会やAさんへの事実上の“反撃”と受け止められている。

第三者委員会の認定と中居氏の反論

第三者委員会は調査の結果、Aさんへの行為を「性暴力」と認定したが、これに対し中居氏の代理人弁護士は5月12日、事情聴取や関連資料の調査を経た結果として、公式に異なる見解を発表した。《本件には、「性暴力」という日本から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されませんでした》とする声明は、委員会報告書の根幹部分を否定するものだ。中居氏が一時沈黙を守っていたにもかかわらず、引退後にこうした強い姿勢で反論に転じた背景には、いくつかの要因が指摘されている。

反論の背景にあるもの

元SMAP中居正広氏、性暴力報道トラブル渦中元SMAP中居正広氏、性暴力報道トラブル渦中

この騒動はすでに当事者間のトラブルを超え、社会的な議論を巻き起こしている。Aさんは、中居氏を擁護するような発言をした橋下徹氏や古市憲寿氏に対し、「“加害者”側の発言を一方的に信じている」と批判。事態はさらに複雑化している。ベテラン芸能リポーターによると、中居氏側があくまでこの件を「男女の恋愛、交際のもつれ」と位置づけたいのは、「性暴力の加害者」というレッテルを何としても剥がしたいからだという見方が強い。これは、今後避けられないであろうAさん側からの賠償請求を見据えた、法的な対応の一環である可能性が高いと分析されている。

「普通ではない行為」を示唆するメールの内容

膠着状態が続く中、6月27日には『NEWSポストセブン』が新たなスクープを報じ、騒動は再び大きく動いた。トラブルが発生したとされる2023年6月2日の直後、中居氏とAさんの間で交わされたとするメールの存在と、その一部内容が公開されたのだ。このメールには、ただの男女間のもつれでは片付けられないような、意味深な文面が含まれていたという。

公開されたメールは、2023年6月3日に中居氏がAさんに送ったとされるもので、以下のような内容だったと報じられている。
《【楽しかったです。早いうちにふつうのやつね。早く会おうね!】》
これは、前夜の出来事を振り返り「楽しかった」としながら、再び会う約束を取り付けようとする内容だ。特に問題視されているのは「ふつうのやつね」という表現。これは、前夜に行われた行為が中居氏自身にとってさえ「普通ではない行為」であったという認識を示唆していると解釈されている。中居氏側は当該行為を「性暴力ではない」と主張する一方、Aさんにとっては「普通ではない、耐え難い行為」であったからこそ、トラブルに発展した可能性が高い。

解決への道筋は法廷か

この騒動における論点は、「性暴力の有無」に留まらず、「何が普通なのか」という、個人の認識や価値観に関わる部分にも及んでいる。双方の主張が完全に平行線を辿っており、歩み寄りが見られない現状を鑑みると、この問題の解決は容易ではない。結局のところ、双方の納得を得られる形で真実を明らかにするためには、法の下で判断を仰ぐしかないという見方が有力だ。中居氏が今後、騒動に関して“公の場”に姿を見せるとすれば、それは法廷の証言台である可能性も指摘されており、事態の推移が注目される。

参照元

https://news.yahoo.co.jp/articles/a451b1aa633f750feec5cdef34e6491ecb5b5652