【エルサレムAFP時事】イスラエルのサール外相は30日、敵対してきた隣国シリアやレバノンとの和平合意締結に意欲を示した。
エルサレムでの記者会見で表明した。
シリアでは昨年12月にアサド政権が崩壊。レバノンではイスラム教シーア派組織ヒズボラが弱体化している。
サール氏は、2020年に米国の仲介でイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)などが国交正常化を実現した合意に触れ、「われわれの安全保障上の利益を守りながら、平和と正常化の輪に隣国を加えることに関心がある」と強調した。
一方、イスラエルが1967年の第3次中東戦争でシリアから奪い、占領したゴラン高原について、サール氏はいかなる和平合意の下でも「イスラエルの一部であり続けるだろう」と主張。返還には応じない考えを示した。