メーガン妃の「手作り風」ジャム、遠隔地の工場製で批判集中

メーガン妃が立ち上げたライフスタイルブランド「As Ever」から発売されたラズベリースプレッド(ジャム)が、「自宅のキッチンで作ったレシピにインスパイアされた」と謳われていたにもかかわらず、遠く離れた工場で製造されていることが明らかになり、大きな波紋を呼んでいます。この事実は、ブランドの透明性やプロモーション手法について賛否両論を巻き起こしています。

製造元の判明と距離の問題

今年4月にブランドの第1弾商品としてラズベリースプレッドなどが発売された際、メーガン妃は自身のインスタグラムで自宅キッチンでジャムを作る様子を公開し、商品への期待感を煽りました。商品はいずれも発売直後に完売するほどの人気を博し、6月には第2弾としてアプリコットスプレッドも加わり、こちらも短時間で完売しました。

これまで製造元は非公開でしたが、英デイリー・メール紙の報道により、北カリフォルニアに拠点を置くお茶ブランド「The Republic of Tea」が製造していることが判明しました。さらに、同紙は、実際の製造はメーガン妃が家族と暮らすカリフォルニア州モンテシートの自宅から約3300キロ以上も離れたイリノイ州の工場で行われていると伝えました。関係者によれば、これは「妃が自宅で作っているレシピを基に量産可能なバージョンを開発した」結果だといいます。

ライフスタイルブランド「As Ever」を手がけるメーガン妃ライフスタイルブランド「As Ever」を手がけるメーガン妃

高まる批判の声とその内容

この報道を受け、インターネット上では批判の声が多く寄せられています。特に問題視されているのは、商品のイメージと現実のギャップです。「モンテシートの豊かな庭園で採れた新鮮なラズベリーから作られたものではなく、工場で高級化されたものだった」という落胆や、「遠く離れた工場で製造し空輸するのは環境への配慮に欠ける」という指摘がありました。さらに、「製造元からジャムを購入し、自分のブランドのラベルを貼って3倍の価格で販売している」「ジャムは彼女と同じように詐欺だ」といった厳しい意見も見られました。

一方での擁護論と過熱報道への指摘

その一方で、メーガン妃を擁護する声も上がっています。公式インスタグラムでジャム製造の過程を編集した動画を公開していたことから、「何百万個ものジャムを自宅で作れると本気で思っていたの?」「チャールズ国王が販売するジャムは自身のキッチンで作られたものなの?」といった疑問が呈されました。また、「原材料が同じなら、どこで作っても大差はないはず」として、製造場所だけで品質を判断することへの異論や、「当初から自宅で作れるはずがないことは分かりきっていた」として、過熱報道に苦言を呈するユーザーもいました。製造元を明かさなかったことには、それなりの理由があるはずだとの指摘もありました。

ジャム以外の製品と相次ぐ論争

ジャムだけでなく、「As Ever」から発売されているハーブティーも「The Republic of Tea」製であり、元値の3倍の価格で販売されていることがデイリー・メール紙によって既に報じられています。同社のお茶は米国内のスーパーマーケットでも入手可能であり、中身が同じ商品をパッケージを変えただけで高額で販売するのは「詐欺」だと、ネットユーザーの間で怒りを買いました。「The Republic of Tea」はお茶の会社ですが、過去には他ブランドとタイアップしてジャムなども販売しています。「As Ever」の高級オレンジブロッサムハニー(1瓶28ドル)も同社が製造していると伝えられており、これもメーガン妃が自宅裏庭の養蜂場でハチミツを採取する様子を公開していたため、同様に物議を醸しています。

ロゼワインの発売と高額販売への反発

商品の即時完売がブランド価値を高めるためのマーケティング戦略ではないかという非難も一部ユーザーから寄せられていますが、7月1日に発売されたロゼワインも、1本30ドルという高価格帯に加え、最低購入本数が3本からという強気な販売スタイルにもかかわらず、わずか1時間足らずで完売しました。しかし、6本、12本の大量セット販売や、税・送料を含めると最低購入金額が110ドルを超えることから、「ぼったくり」「強欲」「試飲もしていないワインを12本もまとめ買いする人がいるのだろうか?」などと、再びインターネット上で批判の声が噴出しています。

ライフスタイルブランド「As Ever」は、メーガン妃の知名度もあり高い人気を誇る一方、製品の製造方法や価格設定、プロモーション手法を巡っては継続的に議論を呼んでいます。

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