大阪・関西万博の会場で撮影された画像が、SNS上で物議をかもしている。
「大屋根リング」でミニスカートをめくり、下着を露出する女性の画像がX(旧ツイッター)やインスタグラムに投稿され、「不適切ではないか」「通報した」といった指摘が相次いだ。
万博を運営する日本国際博覧会協会は7月10日までに、公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為は規約で禁止されていると取材に説明した。
問題のアカウントはSNS上で注目を集めたあと、有料の成人向けコンテンツへ誘導する手法をとっているとみられる。
●大勢が行き交う「大屋根リング」でスカートめくり上げ
問題となっているのは、「OL」を名乗る女性がXやインスタグラムに投稿した画像だ。
Xのアカウントでは6月29日、「大阪万博の大屋根リングの柱の影で」などとコメントを添えて、下着を露出する画像が投稿された。同じ場所で撮影したとみられるインスタグラムの投稿には、小さな子どもの姿が映り込んでいるものもあった。
オーストラリア館のカンガルーモニュメント前で下着を見せる写真も投稿されている。
女性は「ミャクミャク」のカチューシャを着用しており、投稿の中では「実はスカートの中も、みゃくみゃくカラー」などと関心を引くコメントも記していた。
こうした投稿に対して、国内外から多くの人が集まる万博会場でのふるまいとして「不適切だ」とする声がX上に多数上がっている。
このアカウントは、有料の成人向けコンテンツを紹介しており、SNSで注目を集めたあとに有料サイトへ誘導する手法をとっているとみられる。
●万博協会「公序良俗に反する服装は禁止されている」
日本国際博覧会協会に、事態を把握しているか尋ねたところ、数日後には問題の画像が削除された。
協会は取材に対して、来場者向けの規約において、「会場内の公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為をすること」が禁止されていると説明。
さらに「法令や公序良俗に反する撮影、または反する恐れがある撮影」「わいせつ目的での撮影」「その他当協会が不適切と判断する撮影や公表」も禁止されているという。
また、「営利目的での撮影」も禁じられており、YouTubeでの配信は可能だが、配信を通じて「投げ銭」などの収益を得る行為は禁止されている。
弁護士ドットコムニュース編集部