STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)の新社長に元フジテレビ専務の鈴木克明氏(66)が6月27日付で就任しました。前社長の福田淳氏(59)時代、タレントとのマネジメント契約とエージェント契約の選択制導入は、グループ間の結束力を弱め、ファンを軽視するタレントも散見されるようになり、ファンからは落胆の声が聞かれました。旧ジャニーズ事務所時代に比べ恋愛や結婚に関する規律が緩やかになったことで、恋愛スキャンダルが増加したこともファンを失望させた一因です。しかし、ファンが最も憤慨したのは、今年2月に発表されたジュニアの再編成でした。
HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍の3組が解散し、これらのメンバーに少年忍者の一部のメンバーを加えて、新たにACEes(エイシーズ)、KEY TO LIT(キテレツ)、B&ZAI(バンザイ)の3グループに再編成されたことが発表されました。この発表が事前の告知なく行われたため、ファンの間では不安が募り、SNS上では「このまま飼い殺しにされるのではないか」「いずれ解散ということになるかもしれない」といった懸念のコメントが溢れかえりました。
HiHi Jetsのメンバー5人、ドラマ『全力!クリーナーズ』撮影時 ('22年4月)
しかし、このジュニア再編成には明確な狙いがあったと見る向きもあります。ある女性誌の旧ジャニーズ担当記者は、グループを3つに絞ることでそれぞれのコンセプトをより明確にし、ジュニアを詳しく知らない層からの注目を集めること、そしてグループ数を減らすことで一つ一つのグループにより注力し、早期に新グループをデビューさせることが狙いだと分析しています。特にACEesについては「年内デビューはほぼ間違いない」とされており、台頭するボーイズグループ市場において「さすがはSTARTO社だ」という存在感を示す目的があるようです。
現在のSTARTO社の主力はSnow Manですが、各メンバーがドラマ、映画、CM等で多忙を極めており、今後グループとしての活動が減少するのは避けられない状況です。さらに、メンバー9人中7人が30歳を超えています。同時デビューしたSixTONESも今春、ゴールデンタイムで冠番組を持ち、勢いを増しています。STARTO社にとって、次世代の稼ぎ頭となる新たなデビュー組の育成とプロデュースは喫緊の課題となっています。
「Snow ManとSixTONESは2020年1月に2グループ同時デビューでファンを驚かせました。それを踏まえると、今回も3グループを同時デビューさせる可能性も考えられます。それが難しくとも、ACEesを早急にデビューさせ、年内に残り2組もデビューさせるくらいしないと、新生STARTO社としての存在感を示すことは難しいでしょう。会社側もその点は十分に認識しているはずです」(前出・記者)
再編成の背景には、故・ジャニー喜多川氏がグループ名やメンバー構成を決めてプロデュースしてきた過去から脱却したい、という意図があるとの見方もされています。長年旧ジャニーズタレントを取材してきた放送作家でコラムニストの山田美保子氏は、美 少年が旧ジャニー氏のお気に入りとして優遇されてきたこと、HiHi Jetsや少年忍者も「ジャニーさんカラー」が強かったことを指摘しつつ、ファンの再編成への抵抗感に理解を示しています。その上で、STARTO社が新社長のもとでようやく落ち着きを見せている現状を踏まえ、「ジュニアが年内に続々とデビューする可能性は極めて高い」とし、その先陣を切るのはACEesで間違いないだろうとの見解を示しています。
STARTO社に対し、ACEesのデビュー時期やジュニア3グループの年内デビューの可能性について問い合わせましたが、期日までに返答はありませんでした。しかし、新たなデビュー組の誕生が日増しに近づいていることは確かなようです。ファンにとっては、期待と不安が交錯する待ち遠しい日々が続いています。
参照元:FRIDAYデジタル