〈女優・遠野なぎこが作家と交わした“約束” 本人は「猫ちゃんと暮らしたいの」「寒いよ」「一人ぼっちだから」〉 から続く
「自分たちとしては、彼女を見守るしかありませんでした」
うなだれるように話すのは、消息不明の女優・遠野なぎこ(45)の近年の仕事を支えてきた人物だ。彼女の近況はどんなものだったのか。
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7月3日、遠野の自宅から身元不明の女性の遺体が発見されてから、1週間が過ぎた。
「発見時、死後数日が経過していました。その後、遠野さんの消息は不明です。警察は事件性なしと判断しています」(社会部記者)
退所して「何も必要ありません」
子役としてデビューし、19歳でNHK朝ドラ「すずらん」でヒロインに抜擢された遠野。その後は女優業の傍ら、バラエティ番組にも出演。赤裸々に語る恋愛エピソードや、3回にわたる結婚とスピード離婚など私生活でも注目されていた。
冒頭の人物は、遠野がかつて所属していた事務所「キャストパワー」代表取締役社長の林田智氏だ。「週刊文春」の取材に応じ、「彼女のLINEは既読が付かないままです」と胸中を告白した。
遠野は2019年5月から2024年9月まで同事務所に所属。その後は退所してフリーになっていた。林田氏が振り返る。
「うちを退社したのはトラブルがあったとかでは全くありません。彼女のブログでもちゃんとファンへの報告として書いてくれましたが、私たちとしても何のわだかまりもなく、むしろ『応援するね』って言って送り出したんです」
円満退所後の短期間、遠野は別の事務所と業務提携をしていた。そこで「引き継ぎ」を提案すると、彼女はどこかあっさりとした一面を見せたという。
「彼女が別の事務所さんと業務提携を結ぶことになったと連絡が来た時も、何かできればという思いで、こちらから『じゃあ引き継ぐので担当者の方を教えてほしい』と言った。すると、『何も必要ありません』と彼女は言うんです。終わっちゃうと意外とスパッとしてる子なんですよ。今日は今日、明日は明日みたいな。何となく彼女の気持ちを考えると、新しいところに移ったら何も引きずりたくなかったんでしょう。そんな感覚だったと思います」(林田氏)