参院選の選挙特番が20日に始まりましたが、長年「選挙特番の顔」として親しまれてきた池上彰氏の姿は地上波のどの番組にもありませんでした。これに対し、X(旧Twitter)では「池上彰さんの選挙特番がやってないぞ!?」「池上彰のいない選挙特番なんて」「テレビは見ないなあ」など、氏の不在を惜しむ声が多数投稿されました。なぜ池上氏は地上波から姿を消したのでしょうか。
新たな舞台:YouTubeでの選挙報道
池上氏は現在、自身のYouTubeチャンネル「公式 池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」の生配信で選挙を特集中です。17日には同チャンネルで、地上波の選挙特番に出演しない理由について自ら語っています。これは、メディアの形が変化する中で、池上氏が新たな報道のあり方を模索している証と言えるでしょう。
選挙特番に出演しない池上彰氏の現在の様子
地上波「一段落」の真意
氏によれば、かつての選挙特番が「当選おめでとうございます。いまのお気持ちは?」といった「ぬるい」内容だったことに触れ、自身が様々な手法を導入したことで、各局がそれに追随し、報道内容が多様化したと説明しました。その上で、「私のテレビでの仕事は一段落かなと思った」と、地上波での役割に区切りをつけた理由を明かしています。しかし、選挙という重要なテーマを伝え続ける使命感から、「でも、選挙を伝えることはできる。じゃあYouTubeだ」と、新たなプラットフォームでの活動を選んだと語りました。
まとめ:メディア変化と池上氏の挑戦
池上氏はYouTubeを通じて、既存のテレビ番組を見ながら「つっこむとかぬるいなとか、みなさんと選挙を楽しもうと思った」と、より自由でインタラクティブな形で選挙報道に取り組む意向を示しています。この地上波からYouTubeへの移行は、池上氏がメディアの変化に対応し、新しい形で情報発信を追求する姿勢の表れです。彼の新たな挑戦が、今後の選挙報道にどのような影響を与えるか注目されます。