参政党の神谷宗幣代表(47)は20日、TOKYO MXの参院選特番「選挙Junction」に生出演し、一部から向けられる差別主義的な言動への批判に対し、党の見解を明確に示しました。この発言は、国民の関心を集める中で、同党の政策と姿勢を改めて問うものとなりました。
「日本人ファースト」を掲げた参政党の躍進
参政党は、「日本人ファースト」を主要公約に掲げ、今回の参院選に臨みました。選挙戦を通じて、その勢いは「台風の目」と称されるほどで、他の各党が同調する動きを見せるなど、政界に大きな影響を与えています。6月の都議選で3議席を獲得した勢いをそのままに、テレビ各局は今回の参院選で16議席前後の獲得を予測しており、その存在感は増すばかりです。
当選確実の候補者と記念撮影する参政党の神谷宗幣代表。参院選での党の躍進を示す光景。
差別主義批判に対する神谷代表の明確な回答
しかし、その一方で、演説会場などでは「差別主義ではないか」と訴える反対運動も発生していました。番組内で元NHKアナウンサーの堀潤氏が、差別的な発言や行動をする可能性のある人々に対しメッセージを求めると、神谷代表は自身の考えを率直に述べました。
神谷代表は、「もし外国人を差別したり、日本から追い出したいと思っている人が参政党に期待しているというのなら、それは少し違うと思う。我々はそうした党ではありません」と述べ、差別的思想や行動に対しては明確に否定的な立場を表明しました。その上で、「ただ、ルールは厳格にして、皆さんが安心して暮らせる日本にしたいと思っている」と付け加えました。また、支持者に対して「過度な行動や言論は控えてもらいたい」と釘を刺し、冷静な姿勢を求めました。
結び
今回の神谷代表の発言は、参政党が「日本人ファースト」を掲げつつも、差別を容認する政党ではないことを強調し、国民に対し冷静な議論を促すものでした。参院選で躍進を見せる同党が、今後どのような政策を展開し、批判にどう向き合っていくのか、引き続き注目が集まります。
参考文献: