和田アキ子、盟友いしだあゆみさんとの秘話明かす デビュー当時の「つらい」過去、支えとなった友情

歌手の和田アキ子(75)が21日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」にゲスト出演し、今年3月に他界した歌手で女優のいしだあゆみさん(享年76)との心温まる思い出を語りました。二人の長年の友情と、いしださんが和田の苦境をいかに支えたかが明らかになり、視聴者の感動を呼びました。

「徹子の部屋」で振り返る、いしだあゆみさんとの絆

和田アキ子さんといしだあゆみさんは、芸能界で長きにわたり親密な関係を築いていました。番組では、5年前に共に「徹子の部屋」に出演したいしださんのVTRが流され、和田は「あんなふうにあゆみちゃんしゃべるイメージないでしょう」と懐かしそうに語りました。普段あまりメディアで感情を露わにしないいしださんの、番組での意外な一面が垣間見える瞬間でした。

デビュー当時の苦難と、いしださんの温かい支え

和田アキ子さんがデビューしたての頃、個人の楽屋はまだなく、男女別の大部屋で過ごすのが常でした。当時、一部の先輩から心ない言葉を浴びせられたり、靴に落書きをされるといった嫌がらせを受けたことを明かしました。和田は「あたしのことを“男がいる”とか言う人もいたし」と振り返り、着替えができず、トイレで隠れて泣いたことも数回あったと告白しました。それは57年ほど前のつらい記憶であり、和田が芸能界で直面した初期の苦難を物語っています。

和田アキ子さんがテレビ番組「徹子の部屋」に出演し、亡き盟友いしだあゆみさんとの思い出を語る様子。和田アキ子さんがテレビ番組「徹子の部屋」に出演し、亡き盟友いしだあゆみさんとの思い出を語る様子。

そんな時、いつも和田を慰め、支えてくれたのがいしだあゆみさんでした。いしださんは「ほっとき、もう相手せんでええねんから。歌だけちゃんと歌えばいいから」と温かい言葉をかけ、常に和田をかばってくれたといいます。さらに「ほっときあの、こんなんでも食べ」と、いつも決まってポテトチップスを差し出して励ましてくれたエピソードを明かし、和田は笑顔を見せました。

深まる友情の証

和田アキ子さんが語ったいしだあゆみさんとのエピソードは、華やかな芸能界の裏側にある苦労と、それを乗り越えさせた深い友情の証です。いしだあゆみさんの温かく、人を思いやる人柄が改めて偲ばれる、感動的な回となりました。この話は、和田アキ子さんが今の地位を築く上で、いしだあゆみさんの存在がいかに大きかったかを示しています。


参考文献: