今回の参院選で、注目された政治団体の一つがAIエンジニア、安野貴博氏が立ち上げた「チームみらい」だ。比例区で初の1議席を得て、得票率も全体の2%を超え、目標としていた公職選挙法上の政党要件を満たした。朝日新聞の出口調査からは、新興の政治団体ながら無党派層に支持が広がっていたことがうかがえる。
チームみらいは今年5月に設立され、選挙区と比例区に計15人を擁立。選挙戦では「分断をあおらない」などと訴える一方、AIで有権者らの意見を採り入れながら教育、医療などの政策を練り上げた。比例区に立候補した安野氏は、個人でも約24万票を得て当選した。
出口調査は都内180カ所で実施。投票を終えた有権者に対し、性別、年代、投票した候補者と政党、ふだんの支持政党などを聞き、7840人から有効回答を得た。
都内比例区の無党派層の投票先をみると、トップは国民民主(16%)だったが、チームみらいは14%で次点につけた。立憲民主(12%)、自民(9%)、今回躍進した参政(同)を上回った。
朝日新聞社