マリアナ諸島で新たな台風発生へ 週末にかけ小笠原諸島に接近か

7月24日(木)午前9時、気象庁はマリアナ諸島付近で発達中の熱帯低気圧について、「12時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。この新たな熱帯低気圧が台風に変われば、今週は3個目、今月は7個目の台風発生となります。マリアナ諸島で発生する台風は発達する傾向があるため、今後の動向には厳重な警戒が必要です。

マリアナ諸島で「台風のたまご」が発達中

気象庁の発表によると、7月24日(木)午前9時時点のマリアナ諸島における熱帯低気圧の詳しい情報は以下の通りです。

  • 中心位置: マリアナ諸島
  • 進行方向・速度: 北北西へゆっくり(時速9キロ以下)
  • 中心気圧: 1004hPa
  • 中心付近の最大風速: 15m/s
  • 最大瞬間風速: 23m/s

この熱帯低気圧は今後、勢力を強めながら北上を続ける見込みです。特に、7月27日(日)以降には、小笠原諸島近海まで接近する恐れがあります。小笠原諸島では、今週末から来週初めにかけて、雨や風が強まり、高波が発生する可能性が高いため、厳重な警戒が必要です。マリアナ諸島付近で発生する台風は発達しやすい特性を持つため、最新の進路情報に注意を払うことが重要です。

マリアナ諸島近海で発達中の熱帯低気圧の雲画像、今後の台風発生の可能性を示すマリアナ諸島近海で発達中の熱帯低気圧の雲画像、今後の台風発生の可能性を示す

今後の台風発生動向と警戒点

今週はすでに、7月23日(水)に台風7号と8号が発生しており、今回の熱帯低気圧が台風に発達すれば、今週だけで3個目の台風となります。今年の台風1号の発生は6月11日と、観測史上5番目に遅い記録でしたが、ここにきて急激に発生数が増加しています。平年では1月から7月までの台風発生数は平均で7.9個とされており、現在の発生数は平年並みに追いついた形です。南の海上では海面水温が高い状態が続いており、これは台風の発生と発達に好条件となります。そのため、今後も台風や「台風のたまご」となる熱帯低気圧が発生しやすい状況が続くことが予想されます。常に最新の気象情報を確認し、警戒を怠らないようにしましょう。

南の海上における海面水温の状況、台風発生に影響する高水温域を示す南の海上における海面水温の状況、台風発生に影響する高水温域を示す

参考資料

日本気象協会 本社 福冨 里香